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キャバクラの職歴は原則としてアルバイトです
キャバクラの職歴は基本的に「正社員」ではなく「アルバイト」となります。
そのため、どこかのキャバクラでトップクラスの売上を記録しても、昼職への転職活動時には「はあ、そうですか」としか評価されない可能性が高いです。
また、例えばキャバクラ勤めの経験が10年以上あったとしても、面接官から見れば「なぜか10年間アルバイトをしている人」でしかありません。
何らかの事情で「まずはアルバイトをある程度続けて職歴を作ってから、正社員を目指す」という戦略がありますよね。しかし、そういった方でも1~3年くらいで「正社員への転職」を狙うケースがほとんどです。
ですから、率直に言って
「キャバクラの職歴は、転職時に役に立たないことが多い」
と考えておくべきです。
キャバクラを辞めて転職するなら早めがいい
本記事をお読みになっている人のほとんどは「キャバクラの職歴を活かして、いずれ転職したい」とお考えのはずです。
または、「いずれ転職したいけれど、『キャバクラの職歴』をどう扱うべきか」とお思いなのではないでしょうか。
この「いずれ」という発想が実は落とし穴です。
なぜなら、昼食への転職は年齢を重ねれば重ねるほど難しくなるからです。
これは、「あなたがキャバクラの職歴を持っているから」ではありません。
単に「若い人のほうが何かと良いから」でしかありません。
どの職業でも基本的には一緒です。
そして、キャバクラ勤めの方の多くは「30歳手前」あたりで、
「そろそろキャバクラで稼ぐのは厳しくなってきた」「そろそろ転職しないとマズいはず」と考えて、転職活動を始めるようです。
ですが、「職歴はアルバイトのみ・30歳手前」の人を雇用してくれる企業は、現実的に考えて少ないですよね。
ですから、「いずれ」転職したいという曖昧な考えは持たず、
「○歳で辞める」と決めておきましょう。
キャバクラを辞める前に準備すべき4つのこと
「キャバクラを辞めてから、ゼロから転職活動を始める」のでは、なかなか厳しい戦いになります。
忙しいかもしれませんが、キャバクラ勤めをしている時からある程度の準備を始めましょう。
では具体的には何をすべきなのでしょうか。
1:キャバクラで培った経験・スキルを見極める
どんな職歴の方でも、自分の知識・スキル・経験などを活かして転職活動をすべきです。
キャバクラ勤めをしていた人の場合は、
- 交渉スキル(お客様を延長に誘うなど)
- コミュニケーション能力
- マナーや言葉遣い
などに優れているかと思います。
下二つはどんな職業でも役立ちますし、交渉スキルがあると営業職などで活躍しやすくなります。
もちろん、他にも「私は○○の能力が高い」という方がいるはずです。
ご自身で分析してみましょう。
2:「自分がキャバクラを辞める理由」をハッキリさせる
「続けようと思えばいくらでも続けられるけれど、職歴の問題もあるし○歳で転職活動を始める」
という方であればあまり考えなくていいことですが、
「キャバクラ勤めが嫌になったから、転職する」という場合は、「なぜ辞めるのか」を明確にしておきましょう。
例えば
「夜に働くのが辛くなった」のであれば、夜勤がない(少ない)昼職に就くべきです。
「お客様と話すのが苦手だった」のであれば、接客業や営業職は避けるべきでしょう。
などといった分析により、
「選ぶべきでない転職先」が見えてくるはずです。
3:資格の勉強・取得
転職時に職歴以外で役立ってくれるのが「資格」です。
もちろん転職先の職種によっては何の資格もいらないかもしれません。
しかし、「○○の資格取得者優遇」などの企業への転職を目指す場合は、キャバクラで働きながら資格の勉強をしましょう。
「あくまで『優遇』なのだから必須ではない」というのも確かですが、
「キャバクラはアルバイトであり職歴として弱い」ことは否定できませんから、できれば資格を取っておくべきです。
面接時までに取得が間に合わなくても
「資格取得に向けて勉強中です」「○月に資格取得予定です」などと言える状態にしておけば印象が良くなります。
また、「資格」とは違いますが、PCスキルが全くないのであれば、
最低限使えるようにしておくことをおすすめします。
4:給与・休日などの条件についても考えておく
キャバクラ勤めの場合、基本的には
休日→自分で決めやすい
給与→基本的に高い(時給2000~5000円が多い)
という環境になるはずです。
しかし昼職の場合、
休日→会社が決める
給与→転職直後は大学新卒レベル
という事があり得ます。
キャバクラとのギャップで苦しまないためにも、転職希望の会社の
- 残業の有無
- 給与面の実態
- 年間休日数
などは必ず調べましょう。
また、そもそもご自身で
「残業があっても大丈夫か」「給料はどれくらいほしいか」「どの程度休みたいか(自分で休日を決めたいか)」などを考えておくことも大事です。
「アルバイトの職歴しかない自分が転職するのだから贅沢は言えない」と思うかもしれませんし、確かにそれも間違いではないのかもしれません。
ですが、「できる限り贅沢を言う」ために、キャバクラを辞める前に準備を始めるわけですから、投げやりになる必要はありません。
それに、あまり妥協し過ぎると、転職してからすぐに辞めたくなる恐れがあります。
キャバクラの職歴は基本的に言わないほうがいい……けれど
「キャバクラの職歴を明かすべきかどうか」でも迷いますよね。
これに関してですが、特別な理由がない限り言わないほうがいいです。
やはり、現実的に考えてまだまだ偏見がありますからね。
ただ、履歴書や職務経歴書に「職歴 なし」と書くべきではありません。
それでは面接官に「ニートだったの……?」と思われてしまうからです。
キャバクラと書かず、
- 接客業
- 飲食店
- サービス業
と記載すればOKです。
そして、「キャバクラの店名」ではなく、「キャバクラの運営会社の名前」を書いておけば問題ありません。
もちろん
「パソコンでシフト管理をしていたから、職歴にIT職と書く」
「お客様に食品を提供していたから、調理師と書く」
などの「ウソ」は厳禁です。
職歴などに関してウソを伝えると最悪の場合解雇されますし、
そうでなくても周囲からの信頼を失う事になります。
キャバクラの職歴が活きる転職サイトもある
「昼職コレクション」や「昼ジョブ」などといった、キャバクラの職歴を持った人を歓迎している転職サイトもあります。
普通に転職活動をするよりもスムーズに進行する可能性が高いですし、当然キャバクラの職歴を隠す必要もないので、一度はチェックしておく事をおすすめします。
ただし、都市部など人口が多いエリアの求人はたくさん(100~300件前後)ありますが、地方に関しては少ないです。0~10件程度の県もあります。
ですから、特に地方にお住まいの方は「特別な転職サイトを使えば大丈夫」などと油断しないようにしましょう。
また、こういった転職サイトを利用しないにせよ、
都市部のほうが転職先の候補が多いことは確かです。
もちろん必須ではありませんが、場合によっては「引越し」も選択肢に入れてみても良いかもしれません。
まとめ
- キャバクラから転職するなら早めがいい
- キャバクラを辞める前から準備すべき
- キャバクラの職歴は明かさないほうがいい
- 特別な転職サイトもある(けれども地域によっては役立ちにくい)
というのが今回のポイントです。
「そのままではキャバクラの職歴は活きにくい」というのは確かですが、表現を工夫しつつ、時間的な余裕を持ってじっくり準備すればその限りではありません。