キャバクラ勤めから昼の職業への転職。
こういったケースに限らず、転職活動をするなら必ず職務経歴書を作りますよね。
では、キャバクラから転職する場合、どのように書けばいいのでしょうか。
目次
職務経歴書にキャバクラのことを書くのは必須?
キャバクラ勤めをしていた人がまず悩むのが「職務経歴書に水商売のことを書いても大丈夫なのか」ということだと思います。
やはり「偏見」がないとは言えません。
転職希望先の企業の方針によってはそれだけで弾かれてしまう場合もあります。
特に公務員や銀行員などの場合は、特にその傾向が強いと言われています。
つまり「どこに転職したいかによる」ということですね。
「書かないほうがよさそうだな……」と感じるのであれば、別の書き方をしましょう。
「別の書き方」について具体的に解説していきますね。
1:「なし」と書く
キャバクラの雇用形態は基本的にアルバイトですから、職歴は「なし」としても構いません。
ただしそのぶん「自己PR欄」などで、きちんと熱意を伝えるようにしましょう。
職務経歴書で重視されるポイントの一つです。
ですが、キャバクラで働いた年数が長い場合は「なし」にすると、
面接官などに「なぜこんなに空白期間が長いの?」と思われてしまいます。
そういった人は、2~4の書き方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
2:「派遣スタッフ」と書く
雇用形態が「派遣」だったのであれば、そう書くのもOKです。
例えば
「色々な現場を経験することで、適応力が磨かれました。
現場ごとに就業規則、人間関係、微妙なルールの差異などがありますが、メモを取ったり反省・分析したりしつつ、最低5日以内には適応するように心掛けていました」などの書き方があります。
3:「サービス業」と書く
キャバクラの仕事は、まさに「お客さんに喜んでもらうため」のサービス業ですよね。
例えば
「お客様に少しでも喜んでもらうためにはどうすべきか常に考えていました。
その結果、初見のお客様であってもお店に馴染んでいただくことができました。
これは御社で商品を販売するにあたっても、役に立つスキルと考えております」
など。
4:「飲食業」と書く
例えば
「お客様に快適に飲食していただくため、お客様が『店員が反応しないな』と感じる時間を一秒以下にすることを心掛けていました」
など。
いずれも「キャバクラとハッキリとは書かないけれど、ウソはついていない」というのがポイントですね。
面接においてもっと深く質問される場合もありますが、その際はさらに具体的なエピソードを交えて答えるのがおすすめです。
例えば、
- お客様一人一人の傾向を覚えて自分の動き方を調整した
- 事前に商品の特徴(キャバクラで言えばお酒の特徴など)を完璧に覚えて説明に役立ててた
などですね。
それから、
- 職歴を「なし」にしてサービス業・飲食業などのキーワードを交えて自己PR文を書く
- 職歴を「サービス業」などにして自己PR文を書く
といった書き方がありますが、これについてはどちらでも構いません。
職務経歴書にキャバクラとハッキリ書くべきケースとは?
もちろんキャバクラの事を職務経歴書にハッキリ書くべき場合もあります。
具体的には主に以下の3つのケースです。
1:「キャバクラ経験者」をむしろ求めている企業
実は「むしろ水商売経験者がほしい」と考えている企業も少なくありません。
そこまでいかなくとも、求人詳細などから「キャバクラ経験者でも全然気にしません」というスタンスが見て取れる企業もあります。
また、例えば当サイトの「昼ジョブ」など、キャバクラ(水商売)勤めの人の転職をサポートする専門的な転職サイトもあります。
キャバクラ勤めの経験がある方は得てしてコミュニケーション能力が高いですし、他にもマナー面、精神面などなど、優れている部分が多いですからね。
そういった人材を求める企業があるのも納得できる話です。
「1」の場合はキャバクラの経験を一切ぼやかさず、むしろ事細かに書くようにしましょう。
2:ごまかすのが苦手な方
少しシミュレーションをしてみましょう。
「職務経歴書にサービス業とありますが、具体的にはどのような場所でどのような客層を相手に働いていたのでしょうか?」と質問されたとして、
「キャバクラ勤めだったことをぼかしつつ、言葉に詰まらず受け答えすること」はできるでしょうか。
「事前にどれだけ面接の練習をするか」次第でもありますが、自信がないのであれば最初から職務経歴書に明確にキャバクラの経験のことを記載しましょう。
「書くと決めたのであれば、いっそ細かく書く」のがおすすめです。
先ほどお伝えしたとおり「キャバクラ経験者を求めている企業を探す」のもいいでしょう。
転職期間などに余裕がある場合は、「キャバクラ勤めをしていても、雇用してくれる企業をじっくり探す」というスタンスでもいいと思います。
3:正社員扱いだった場合
先述のとおり、アルバイトや派遣であれば職務経歴書に記載しなくても構いませんが、正社員としてキャバクラで働いていた場合はそういうわけにもいきません。
ただ、このケースでも、
「キャバクラの経験についてハッキリ書くべきなら書く、書かないなら別の書き方をする」という部分は変わりません。
いずれにせよアルバイトや派遣に比べれば、「正社員だった」という事は一つの武器になりますから、自信を持ってくださいね。
職務経歴書を作成するときの具体的なポイント
※職務経歴書のテンプレートは一つではありません。あくまで参考としてご覧ください
1:日付について
キャバクラ経験者に限りませんが、職務経歴書の「日付欄」には、「書類の発送日」を書きます。「発送なしで、最初から面接現場に持ち込む」のであれば「面接日」を記載しましょう。
「そうは言っても使い回したい……」という場合は、とりあえず日付を空欄にして職務経歴書を作っておきましょう。
2:職務経歴概要について
「飲食店での接客全般」
などできるだけ簡単にまとめます。
3:スキル、得意分野、経験
これも「2」と同じく短くまとめるべきです。
「接客、笑顔、コミュニケーション能力」
などの書き方でOKです。
4:会社履歴/職務経歴詳細
会社履歴には、
○○年△月~○○年△月 株式会社○○ アルバイト雇用
などと、「企業名、雇用期間、雇用形態」だけを簡潔に書きます。
「キャバクラ経験のことを明かさない方針」なのであれば、「キャバクラの運営をしている会社」を記載すれば大丈夫です。
逆にキャバクラ経験をアピールするのであれば、「キャバクラの店名」を書くのもいいでしょう。
職務経歴詳細には、
期間・業務内容・役職などを書いていくことになります。
こちらも自己PR欄ではないので、短くまとめましょう。
6:自己PR
職務経歴書において最も大事な部分です。決して手を抜くことなく、びっしりと書き込みましょう。
多くの業種で喜ばれるのが、
- チームワークを重視できる人材
- (対面的な)コミュニケーション能力が高い人材
です。
キャバクラで活躍していた方であれば、どちらも身についていることでしょう。
ただし、単に「飲食店で働いていたので、コミュニケーション能力が高いです」とだけ書いても伝わりません。
先ほども少し触れましたが、必ず具体例を交えて記載しましょう。
まとめ
キャバクラ勤めのことを明かすにせよ、明かさないにせよ、職務経歴書を作るにあたって共通するのは「隠したりぼかしたりするのはOKでも、ウソをつくのはNG」ということですね。
いずれにせよ、あなたの「キャバクラでの経験」は必ず次の職場で活かされます。
自信を持って転職活動を頑張ってくださいね。